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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 今年の夏も異例の猛暑となりましたが、ようやく涼しい日が増えてきました。
 秋になると日照時間が短くなり、それに伴って体内の幸せホルモンとされるセ
ロトニンの分泌も減少していきます。そのため、気分が落ち込む、やる気が出な
い、眠気がとれないなどの症状が出てくる事もあるかもしれません。セロトニン
とは、脳の神経伝達物質で、精神の安定や自立神経のバランスなどに関与します。
セロトニンを原料に睡眠物質睡眠をつかさどるメラトニンが作られるので、セロ
トニンを増やすとより良い睡眠にも繋がります。

<セロトニンを増やすのに効果的な方法>
@リズム運動
 ウォーキング、ジョギング、サイクリング、ダンスなど一定のリズムの運動を
言います。食事の時に多めに咀嚼する、ガムを噛む、腹式呼吸、階段昇降、カラ
オケといった、日常動作の中にもリズム運動が沢山含まれています。リズム運動
をスタートして5〜15分くらいで活性化し始め、20〜30分程度の中強度の有酸素
運動でピークに達すると言われています。一般的に運動後も30分〜数時間はセロ
トニンの影響が感じられるようです。

A朝日を浴びる
 セロトニンは光を浴びると増えるホルモンです。朝日を浴びてから約15時間後
にメラトニンが分泌され眠気が起こるそうです。なかなか寝付けない方は朝日を
浴びてみるのも良いですね。

BトリプトファンとビタミンB6を摂取
 セロトニンを分泌する原料になります。バナナ、納豆、豆腐、味噌などの大豆
製品、チーズ、ヨーグルト、牛乳などの乳製品、ピーナッツ、卵、まぐろ、かつ
おなど。

 個人的には摂取しやすいバナナがお勧めです。私は善玉菌のエサとなるバナナ
を出来るだけ毎日食べて腸内を整え、なるべく有酸素運動が出来る様に心掛ける
ようにしています。日照時間減少への対策として、ぜひ一緒に工夫して生活して
いきましょう!

作業療法士N

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