もうすぐ2月だなぁ、恵方巻を注文しないと! とスーパーの張り紙を見て思っ
た今日この頃です。すっかり商業戦略に巻き込まれていますねと思いながら、恵
方巻の由来を調べてみました。
古代中国の風習が日本に伝わり、江戸時代末期に、大阪地方の商人が商売繁盛
(や無病息災)を祈願した恵方巻の風習を宣伝するために「恵方を向いて巻寿司
を丸かぶりする」とチラシを配ったことが普及のきっかけだったそうです。
巻き寿司なのは「福を巻き込む」、7種類の具材は「七福神にあやかれるよう」、
恵方を向いて黙って食べるのは「運気を取り入れ逃がさないよう」、切らないの
は「大事な縁がきれず願いが叶うよう」との意味合いが込められています。
大阪の商人の「商売繁盛」の願いから生まれた風習で、元々商業的要素も持っ
ていたものが、現代でも様々なお店の「商売繁盛」につながっていると考えると
興味深いですね。伝統文化が商業と繋がることで、絶えずに後世に伝わってゆく
のが、伝統も生活も両方を大事に生きている逞しさを感じます。
各家庭での手作りの風習が忙しさとともに失われつつある昨今ですが、このよ
うに商業とつながっていることで文化が失われないことがありがたい事のように
も思います。もちろん、恵方巻、購入しても良し、材料を購入しておうちで作る
も良しですね。
言い忘れましたが、2025年節分の恵方は「西南西」です。ちなみに、恵方は古
代中国の陰陽五行説に基づいて決まっており、「南南東」「北北西」「西南西」
「東北東」が5年ごとに同じ方角に戻る周期性があります。
巡り巡り新しい事を学びながらも古きを大事にする、そんな風に生きてゆけた
らと思いました。
この文章を目にした皆様の今年一年が良い一年になりますようにと願って、締
めくくらせていただきます。
心理士K
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