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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 4月となり、気候も暖かくなってきました。入園・入学、入職、異動、転
職など環境が新しく変わる方が多い中、特に変化がないという方もいらっ
しゃるかと思います。
 今月は、先日私が個人的に小さなチャレンジをしてみたことについて、書
いていきたいと思います。
 私は20代の頃はスノボやバイク、サーフィンなど体を動かすことを主に趣
味としていましたが、年齢を重ねるごとに身体を動かすスポーツからは変わっ
ていき、友人とキャンプでのんびり焚火を楽しむ事が最近の気分転換になっ
ています。
 キャンプ歴は今年で10年ほどになるでしょうか。友人とはなかなか予定が
合わないこともあり、キャンプに行けない月が重なりました。そこで、世で
流行っている「ソロキャン」とやらをやってみようと思い立ちました。キャ
ンプ歴が長い中、普段から単身生活をしている私は、今までは“ソロキャン
するくらいなら家にいるのと変わらんし、自宅にいる方が、夏は涼しいし、
冬は暖かいし…”と否定的に捉えていました。なかなか気分転換をする機会
が無かったため、キャンプ場を予約し、一人で繰り出すことにしました。スー
パーで買い物を済ませ、わくわく半分不安半分。キャンプ場に到着し、受付
では利用したこともあるキャプ場であったため、「初めてではないですよねー。」
と声を掛けて下さり、安心感。しかし、「今日は宿泊されるのはAさんだけ
ですが…ラッキー♪って感じですか?」とスタッフから言われ、“え…完全
ソロじゃん、どうしよう”と不安が。テントを立てて、テント内を整えて。
夕方になり、デイキャンプのお客さんが帰っていきます。管理人の職員も
「そろそろ僕も帰りますねー。何かあったら電話下さい。」と帰られてキャ
ンプ場には私一人。夕食おでんの準備をして、一人焚火を楽しみます。空は
満天の星空。空気が澄んでいてとても綺麗でした。焚火も終わり、片付けて
テントの中へ。テントの中に入ると、急に周りの音が近くに感じ気になりだ
し、川の流れる水の音や山で動物の動く音…車が通るたびに何度もテントの
外をきょろきょろと確認(逆に怪しい)。夜も冷えてきて、寝てしまえと寝袋
に入りましたが、周りの音が妙に近く聞こえて…なかなか眠れません。眠れ
ないのは困ると思い、持ってきていたイヤフォンをつけて(スピーカーでの
音楽禁止のキャンプ場は多いですからね)音楽を流しながら眠りにつきました。
しかし、寒さが私のお腹を襲います。3時台に腹痛で目が覚め、そこからトイ
レとテントの往復。気が付くと周りも明るくなり、ビビりと腹痛の夜が明け、
朝食を準備。「おはようございまーす」と管理人の職員さんの笑顔を見た時
にはホッと一安心。まさか、初めてのソロキャンでキャンプ場一人きりにな
るとは…。
 と、ここまで長々よもや話を書いてきましたが、普段している趣味でも、
少し環境や状況を変えるだけで、いつもとは全然違う体験が出来るんだなと
感じ、友人とのキャンプの楽しさとは別に、ソロキャンのドキドキ感もまぁ
悪くないかなと思った体験でした。
 さて、冒頭にも書きました、特に環境の変わらない方は、こうやっていつ
もしていることに少し違うことを取り入れて小さなチャレンジをしてみるの
もいいかもしれませんね。
 最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

作業療法士A

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