季節は秋に移行しつつあるものの今もなお新型コロナウイルスの猛威は
とどまることがなく、外に出掛ける事も難しく『おうち時間』の充実がス
タンダードになってきています。私の『おうち時間』といえば、漫画を読
むことです。以前は、映画やドラマにはまっていたのですが、子供を見な
がら、家事をしながらの空いている時間に少しずつ自分のペースで読める
漫画は主婦の最高の味方です。
そもそも漫画とは何なのか…。明確な定義はないそうです。語源も、あ
やふや。表記は「まんが」「マンガ」「漫画」と何でもあり。プロフェッショナ
ルが壮大なメッセージを伝えるために描いたコミックから子供の遊び心で
描く落書きまでどれも漫画というようです。
この定義からいくと、日本の最古の漫画と言われているのが『鳥獣戯画』
で、12〜13世紀ごろを言われています。その後、江戸時代には印刷技術が
発展し大衆文化として広まりました。1862年ごろ、日本初の漫画雑誌が創
刊され、雑誌が増えていったことで漫画家という職業が誕生したと言われ
ています。終戦後より、おなじみの『サザエさん』の連載がスタート。そ
して、1950年代に『手塚治虫』により漫画界に革命が起きたと言われてい
ます。それまでは、不老不死で成長する事のなかったキャラクターが、死
んだり成長したり、キャラクターの内面が描かれ、読者がより共感、感動
する漫画へ進化していきます。
現代では、『漫画』とは?と聞かれればこのストーリー性のあるコミッ
クが浮かぶのではないでしょうか。自分もそうだったと感じたり、自分と
違う生き方に尊敬したり、ただただ感動したり。漫画が与える影響は多種
多様で読み手によっても変わるし、読む年齢によっても変わります。人と
関わる機会が減った現在でも、心が動かされる時間になるのではないかと
思います。デジタル書籍も流通し隙間時間にいつでもどこでも読める、無
料で試し読みができる時代になっています。音声がある動画ももちろん魅
力ですが、絵を見て文字を読んでイメージを膨らませながら漫画を読んで
みるのはいかがでしょうか。
作業療法士M
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