すっかり新緑の季節となりました。暦の上ではもう夏となりますが、いか
がお過ごしでしょうか。
5月といえば晴れの日が多く気持ちの良い季節ですが、旧暦では現在の梅雨
の時期にあたります。「五月晴れ」という言葉は、現在はすっきりとした晴
れ模様に使われていますが、旧暦が使われていたころは梅雨の晴れ間を表す
言葉でした。
このように「五月」のつく言葉は、五月雨(さみだれ)、五月蠅い(うる
さい)など、他の月よりも多数あるように感じます。 “うるさい”はなぜ五
月のハエと書くのでしょうか。文字通り、五月の蠅がうるさいことが由来と
なった当て字です。万葉集などに使われた「五月蠅(さばえ)」という表記
を使って夏目漱石と樋口一葉が「五月蠅い」と表記し、世間に広がったとさ
れています。気象的に、ハエが活発に活動するのは摂氏25〜30度で、湿気が
多いほど元気になるようです。実際は5月の全国的な気温は25度以下で、6月
のほうが五月蝿い季節ということになりますね。
今は外に出て季節を満喫しづらいですが、ささいなことからも季節を感じ
取って過ごしていきたいものです。
精神保健福祉士S
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