4月に入り病院敷地内の桜もようやく蕾がほころび、色づくようになり
ました。
　今年は3月末でも関東地方で積雪が見られるなど例年よりも気象の乱れ
がありました。3月26日に日本気象株式会社が発表した桜の開花・満開予
想では、全国的に『平年より早い』または『かなり早い』とされていまし
た。実際は静岡地方気象台からの開花宣言は3月27日にあり、去年より1日
早く平年より2日遅いという結果で例年より大きく遅れることなく桜の便
りが届くことになりました。
　毎年の桜の開花宣言ですが、毎年一定の基準があることをご存じでしょ
うか。毎年、全国各地に定められている桜の「標本木」の蕾のうち、5-6
輪の花が咲いた状態を「開花」、花芽の80％以上の花が咲いた状態を「満
開」として気象庁で定めています。
　この標本木ですが、実は全国一定の樹種ではありません。日本の桜の
90％強は「ソメイヨシノ」という品種ですが、沖縄県・北海道の一部では
気温が合わずにソメイヨシノ以外の品種が根付いていることから、沖縄県
では「カンヒザクラ」、北海道の一部では「エゾヤマザクラ」が標本木と
されています。
　桜の見頃として例年、開花宣言から1週間前後で見頃となることが多い
ため、桜を見る目安としてみてはいかがでしょうか。

看護師K