5月といえば、やはりゴールデンウィークですよね。楽しみにし
ている方も多いと思います。一方で、海外では5月1日に『メーデー
(May Day)』という習慣があるのをご存じでしょうか。
『メーデー』というと、ストライキや団体交渉などのイメージが
強いですが、もともとは五月祭を意味します。夏の訪れを祝う祭が
ヨーロッパの各地で催され、この祭では労使双方が休戦し、共に祝
うのが慣習となっていました。この慣習が近代に入り現在の『メー
デー』に転化し、今日の『労働者の日』としてのメーデーが誕生し
たとされています。
いまでも、ヨーロッパでは夏の訪れを祝う意味を持った日である
一方、旧東側諸国では労働者が統一して権利要求と行進など活動を
取り行う日としている国もあります。
『働き方改革』をはじめ、国会でも『働き方』についての議論が
されています。現在、仕事をされている方も、「これから仕事を探
そう」「復職しよう」という方も、今一度、自分の『働き方』につ
いて考えてみてはいかがでしょうか。また頑張っている自分を「お
疲れ様」と労ってあげましょう。
余談ですが、よくテレビで遭難・事故の映像が流れた際に耳にす
る遭難信号の『メーデー(Mayday)』ですが、こちらはフランス
語の「ヴネ・メデ(venez m’aider)」、すなわち「助けに来て」
に由来する全く別の言葉です。
とはいえ、『五月病』という言葉もあるように、この時期は心身
共に体調を崩しやすい時期になります。心身の不調を感じた際には、
一人で抱え込まずに、早めに周囲の人に「メーデー」と助けを求め
ましょう。
臨床心理士W
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