2017年になりましたね。幼少時、私は「一年の計は元旦にあ
り」という諺を「一年間頑張ったら新しい年の初めを良い気持
ちで始められる、元旦に良いことがある」という意味かと勘違
いしておりました。
正しくは「一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきで
あり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を
立てるのが大切だということ。」「何事も最初に計画や準備が
大切であり、初めの計画ができていないと物事はうまくいかな
い」という意味の諺となります。「計」の意味する事は合計の
「計」ではなく「計画」の「計」だったのですね。
この諺の由来には諸説あり、中国の書物「月令広義」の一節
からという説と戦国武将、毛利元就の言葉からという二説が有
力なようです。そのうち、毛利元就が言った台詞が「一年の計
は春(春とは中国の暦にて正月を指します)にあり、一月の計
は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)
にあり。」で、「何事も最初が肝心である」を意図したといい
ます。
しかし、とある米国の調査では年始に立てた抱負が実現でき
た確率は8%という研究結果があるようです。これは如何に人間
が立てる新年の抱負・目標自体が壮大すぎたり難しいこと過ぎ
るのかの顕れでしょう。
行動目標の建て方としては、最近は「TO DO LIST(やるこ
とリスト)」を作る、逆にやらないことを意識することで無駄
な時間を減らし、やりたいことをやる時間を作り出す意図で
「NOT TO DO LIST(やらないことリスト)」を作るなどが効
果的と言われています。書き出すことで自分の意識にあげるこ
とはとても良いと思います。具体的に具体的にの積み重ねが大
きな目標や抱負を実現させるのでしょう。
「アノネ、がんばんなくてもいいからさ具体的に動くことだ
ね(書道家 相田みつを氏の一句)」私は一年の始まりにこの
言葉を掲げたいと思います。
臨床心理士K
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