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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 8月となり旧盆の月となりました。寺院へ松焚きやお墓参りに
行かれる方もいるでしょう。寺院に行くと様々な仏様が祀られ
ているのを見かけます。その中でも地蔵が6態並べられているも
のを見かけたことがありませんか。今回はその地蔵についてお
話をします。
 6態の地蔵を『六地蔵』といいます。六地蔵は地蔵願王菩薩と
言う一人の菩薩が分身をして、弥勒如来が来るまで、6つの世界
を守っているのです。6体ではなく6態と記載しているのは、一
人の菩薩が分身しているためです。6つの世界とは、仏教では生
前の行いによって、亡くなってから分けられ進む六道(天上界、
人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界)をさします。地蔵ご
とに手持があります。天上界は『念珠』、人間界は『錫杖』、
修羅界は『旌旗』、餓鬼界は『宝珠』、地獄界は『香炉』を持っ
ており、畜生界は合掌をしております。また、見守る世界によっ
て菩薩の名前も違っています。先ほど六地蔵は弥勒如来が来る
のを待っていると話しました弥勒如来は、現在修行中であり弥
勒菩薩です。修行を終え弥勒如来となるまでの何億年、何十億
年と言われています。そんな長い年月を見守る六地蔵。普段は
気にしない六地蔵ですが、寺院に行った際には気にかけてみて
はいかがでしょう。

精神保健福祉士K

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