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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続いております。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?3月というと、個人的には『花
粉症の時期』というイメージがあります(正確にはスギ花粉が全盛
期を迎えるというだけで、1年を通して何かしらの花粉は飛散して
いるらしいですが…)。
 日本ではスギ花粉症は1976年に激増し、2回目の大飛散期である
1979年には社会問題にまで発展しました。その背景には、1950年代
に、戦後復興のために伐採され尽くした全国の森林を治山・治水な
どの目的もあって再建しようと杉が植樹されたことにあるようです。
(※一般的に杉は樹齢30年前後から大量に花粉を飛散させるように
なる。)
 さて、このスギ花粉による花粉症ですが、「浜松に転居してきた
ら花粉症になった」「浜松を離れたら花粉症の症状が治まった」と
いう話をよく耳にします。ある研究によると、『都市部(東京)に
飛散するスギ花粉の発生源を調べたところ、東京近郊からの飛散は
もちろんのこと、静岡県西部からもかなりの量のスギ花粉が飛来し
ており、その影響を無視することができない』という結果が得られ
たとか…。ここら一帯の地域は、思った以上にスギ花粉の一大生産
地だったようです。そして首都圏の方々、ごめんなさい。
 最近では、飛散する花粉の量や風向きを報せてくれるスマートフォ
ンのアプリもあります。花粉症の方は、活用してみてはいかがでしょ
うか?
 まだまだマスクが手放せない日々が続きそうですね。季節の変わ
り目となりますが、皆さま体調にはお気を付けてお過ごし下さい。

臨床心理士W


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