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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 今年も残す所あとわずかとなりました。徐々に寒さも増してきて、こ
たつを出す家庭も増えてきたのではないでしょうか?今回は“こたつ”
について少しお話をしたいと思います。

 「入ってしまうと抜け出せない!」「程よい暖かさからいつの間にか
爆睡・・・」など、日本人なら“こたつ寝”の気持ちよさを一度は体験した
ことがあると思います。しかし、一歩間違えると冬の風物詩であるこた
つ寝は身体にとってかなり危険なのです!

 よく小さい頃に『こたつで寝ると風邪をひく』と言われた事はありま
せんか?その理由として、上半身と下半身の温度にギャップが生まれ体
温調節が上手く出来なくなること、体の水分が奪われて脱水症状が引き
起こされる事が挙げられます。体の水分が不足した場合、大腸や小腸か
ら水分が補われ、便秘にも繋がってしまいます。実は、水分は血管から
も失われます。その為、血液がドロドロになって脳梗塞になる危険性も
アップするのです。
 また、長時間こたつに入っている事で引き起こされる低温やけどにも
注意が必要です。人は体温よりも少し温かい温度のものを心地よく感じ
ますが、そうした温度のものが皮膚の同じ部分に長時間接触することで、
低温やけどが起こります。

 さて、「“こたつ”と言えば?」でイメージされるのは、やっぱり
“みかん”ですよね?それにはちゃんとした理由があるのです。
 みかんを食べる事で、脱水症状にならないように水分補給が出来ます。
また、みかんの薄皮には食物繊維とペクチンが豊富に含まれています。
食物繊維はもちろん便秘解消に、ペクチンはコレステロール低下効果に
期待が出来ます。また、風邪予防に効果的と言われるビタミンCが多く含
まれるのも、みかんが親しまれてきた理由の一つです。

 これからより一層寒さも増していくと思いますが、こたつ寝には注意
しつつ、安全にこたつを使用して暖かい冬をお過ごし下さい♪

作業療法士U

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