8月となり夏本番ですね。毎日暑い日が続きます。暑い中全国で夏
祭りや花火大会が行われています。夏祭りでは「盆踊り」が踊られる
事も多いと思いますが、今回は盆踊りについて調べてみました。
盆踊りは誰でも踊りに参加できるものと、主に見せるために限定さ
れた踊り手が踊るものがあります。前者は、広場等の中央にやぐらを
立て、その周囲を回りながら音頭にあわせて踊る形式が一般的です。
盆踊りの伴奏音楽としては多く音頭が奏されます。近年は録音された
音頭を音響機器で再生して行なうことが主流になっています。
歴史的には村落社会において娯楽と村の結束を強める機能的役割を
果たしていました。そのため、各地にご当地音頭も多く存在し、自治
体や商工会などが作成したオリジナルの地域的音頭も増えています。
明治以前は歌垣などの風習に結びついていました。お盆の時期に行な
われる事が多いですが、宗教的意味合いは薄く、農村や庶民の娯楽と
して楽しまれてきました。
明治時代に一時衰退しましたが、復活を望む声が多く、大正末期か
ら農村娯楽として奨励されはじめ、再び盛んになっていきました。も
ともと盆踊りがなかった土地でも新作して踊るところもあり、町内会
の祭り行事としてだけでなく、阿波踊りやエイサーなど、一地方の盆
踊りから全国に広まったものもあります。かつては夜通し行われるこ
とが多かったのですが、近年は深夜まで行なわれることは少なくなっ
てきています。
盆踊りの起源は諸説様々ですが、文献では室町時代からと言われて
います。平安時代に始められた踊念仏が、民間習俗と習合して念仏踊
りとなり、盂蘭盆の行事と結びつき、精霊を迎える、死者を供養する
ための行事として定着していきました。死者の供養の意味合いを持っ
ていた初期の盆踊りは、新盆を迎える家に人々が赴き、家の前で輪を
作って踊り、家人は踊り手を御馳走でもてなしたと言われています。
盆には死者が家に帰って来るという考え方から、頬被りをして人相を
隠し、死者の生き返った姿に扮した人がその物語を演じたといわれて
おります。
盆踊りの衣装は伝統的に、やぐらの上の太鼓方、音頭取りならびに
踊り子は浴衣を着用することが多いが、一般参加者はカジュアルな平
服でも良いとされております。踊り手が同じグループである場合、揃
いの浴衣を着ることが多く、団扇を背中の帯に差し込むこともありま
す。男性は、鉢巻をし、腰に印籠をぶら下げて踊ることもあります。
地方によっては、狐などの仮面をつけて踊る場合や、舞台化粧並の厚
化粧をして華やかな衣装で踊る場合もあるとの事です。
ちなみに俳句では「盆踊り」は秋の季語です。夏に行われるにもか
かわらず秋の季語であるのは、立秋を過ぎてから行われるためです。
精神保健福祉士M
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