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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 先日、浜松市でもノロウイルスによる集団食中毒が大きなニュース
となりました。私は、こんなに身近に起こると思っておらず、驚くと
共に、怖いなぁと感じました。そこで、今回は冬でも起こる食中毒・
ノロウイルスについてお話したいと思います。
 ノロウイルスとは、乳幼児から高齢者まで広い年齢層で急性胃腸炎
を起こすウイルスです。年間を通して起こりますが、特に11月から3月
の冬季に多発します。ウイルスの特徴として、@下痢だけではなく、
嘔吐が多い、Aアルコール消毒や不十分な加熱では感染性は失われな
い、B1度かかっても何度も感染することがあるが挙げられます。主
な感染経路として、@汚染された食物を十分加熱調理せず食べた場合
(特に貝類)、Aウイルスが大量に含まれる便や吐物などから感染す
る場合、B食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染された食
品を食べた場合、Cウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を不十分
な消毒で摂取した場合などがあります。潜伏期間は、24〜48時間。主
な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛(キリキリするような痛み)で、
発熱は軽度(37〜38℃)です。
 では、どのように予防したらいいのでしょう?主な予防方法は、
@食事の前やトイレの後などには、せっけんを使いしっかりと手洗いを
する、Aタオルなど共用で使用するものを避ける、B下痢や嘔吐の症状
がある場合は、食品を直接取り扱う作業をしない、C食品は85℃以上で
1分以上しっかり加熱する、D便や嘔吐物を処理する場合は、必ずビニー
ル手袋を着用する、E汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希
釈したものを使用するなどが挙げられます。
 冬は、ノロウイルスだけでなく、インフルエンザや風邪の発症も多く
あります。毎日を健康に過ごすためにも、こまめな手洗い、うがいが重
要ですね。

作業療法士M
 
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