秋といえば、誰が何と言おうが“食欲の秋”ですよね。海の幸、山の
幸、美味しい食べ物が盛りだくさん実る季節です。ついつい食べ過ぎて
しまうことありませんか? 今回は、秋に来る急な食欲増加のメカニズ
ムとその防止策についてご紹介します。
みなさんは、なぜ秋に食欲が増すのか知っていますか?食べ過ぎてし
まう理由はもちろんおいしい食べ物があるから!確かにそれもひとつの
理由です。しかし、それよりもっと大きな理由があります。それは、ず
ばり“気温の変化”です!夏から冬へと移行する時期を“降温期”と呼
びます。“秋は体を冬の寒さへと慣らすための移行期間”なんです。そ
んな季節の変わり目である秋は、天気の変化が大きいため身体の不調が
起こりやすい時期です。1日ごとに気温や気圧、湿度などの変化が大き
くなる天気は、私たちが感じている以上に身体に大きな影響を及ぼして
います。そして、私たちの体はこれに対応するように、食欲が増す仕組
みが作られているのです。それは、“冷え”からくる“腎臓機能の低下”
が直接の原因です。夏の間にたっぷり摂った水分や塩分などは、秋に余
計な老廃物として身体の中に溜っています。夏は、汗をたくさんかきま
すが、秋になって汗の量が減ってくると、その分腎臓に負担がかかって
きます。そのときに身体が冷えていると、腎臓が余計な老廃物である
“酸”を処理しきれず、その酸が胃の方へ廻ってしまい、元からあった
胃酸と合流し胃酸がパワーアップします。胃酸がパワーアップするとい
うことが、食欲が増進に繋がっているのです。
したがって、食べ過ぎ防止には、まずは、“身体を冷やさないこと”
が大切です。積極的に温かいものを摂り、身体から老廃物を出してあげ
ましょう。ただし、もちろんですが温かいものならいくら食べてもいい
ということではないので、自分で食欲をコントロールすることも大切で
す!
作業療法士S
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