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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 まだまだ寒さが抜けきらない日々が続きますが、皆様はいかが
お過ごしでしょうか。
 私事ですが、お恥ずかしながら、最近は物の名前や人の名前を
ど忘れして「あれ」「あの人」と言うことが増えてきました。自
分の頭の中ではその人の顔は浮かんでいるのに名前が思い浮かば
ず「あの人」を連呼し、会話している相手は「誰のことを言って
いるんだろう」と首をかしげる、という事態がよく起こります。
 話は飛びますが、最近の脳科学においては、「入力を繰り返す
よりも、出力を繰り返す方が、脳回路への定着が良い」という知
見があるそうです。漢字や英単語などの学習においても、目で見
る(入力)だけではなく、書き出す・声に出して読み上げる(出
力)を繰り返すことで、学習効果が高まるわけですね。
 人間は様々なことを忘れゆく生き物ですが、一方で学習しつづ
ける生き物でもあります。「あれ」が何だったか、「あの人」が
どんな名前だったか、忘れたらまた聞いて「ああ、○○さんね」
と口に出して覚え直すことも脳の活性化につながるに違いない!
と、自身の記憶力の衰えに言い訳をする今日この頃です。

心理士K


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