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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 皆さんは、静岡県の名産わさびの効能や健康をご存知でしょうか?
 生魚・刺身と一緒に食べるところで、抗菌・抗カビ作用、抗虫作用がある
のはよく知られていると思います。他にも抗がん作用、血栓予防作用、消化
管吸収促進作用、抗下痢作用、骨増強作用があるそうです。伊豆の道の駅で
配られていたチラシの内容を紹介していきたいと思います。


[抗がん作用](6-メチルスルフェニスルヘキシルからし油による)
 6-メチルスルフェニスルヘキシルからし油は、ヒト胃がん患者のリンパ節
転移由来細胞の増殖を抑えるという実験結果が報告されています。また、マ
ウスの足の裏にがん細胞を移植し、この成分を皮下投与および経口投与する
と、肺や腎臓への転移を抑制するという結果も報告されています。

[血栓予防作用](ω-メチルチオアルキルからし油、ω-メチルスルフィニルア
ルキルからし油による)
 わさび独特の「沢の香り」の主成分による効果で、血液中の血小板の凝集
を抑制し、血液の凝固を防ぐので、血栓予防への応用が期待されています。
※この成分は生わさびだけに含まれているもので、西洋わさびや粉わさびに
は存在しません。

[消化管吸収促進作用](「葉柄から抽出した水溶性の物質」による)
 消化管の細胞間結合(タイトジャンクション)における浸透性を上昇させ、
消化吸収を促進します。

[抗下痢作用](「葉柄から抽出した水溶性の物質」による)
 腸管粘膜下における塩素イオン分泌を抑えるため、下痢を抑える作用があ
ります。

[骨増強作用](有効成分未特定)
 実験でマウスの頭頂骨の骨量を増進する作用があったことから、骨粗しょ
う症に有効と期待されています。


 この夏、あまり食欲がないという方にお勧めのレシピ、簡単わさび丼を紹
介します。炊き立てのご飯の上に、すりおろしたわさびをのせ、ちょっと醤
油を落としてできあがり。お好みで、鰹節やしらす干しなどを混ぜるとおい
しさアップ。疲労や夏バテなど食欲のないときにお勧めです。お茶漬けにし
てもいいかも。他にもわさび冷製パスタやわさびもずく酢、うなぎの白焼き、
ステーキ、おでん、鍋物、餅の磯辺焼きなどでおいしくいただけるそうです。
薬味としては最適なわさび。苦手な方もいると思いますが、少し食べてみま
せんか?量が多いと辛くて大変です。食べ過ぎにはご注意を…。

作業療法士A


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