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神経科浜松病院ホームページ

医療支援室より


 暑い日が続いていますね。私事ですが、先月末に涼を求めて、ある渓谷に出
かけてきました。森からのフィトンチッド、滝からのマイナスイオンを感じ、
心地よく汗を流しながら 川沿いを散策しました。長引いていた夏風邪も吹き飛
んでしまうほど、心身ともにリフレッシュできたような気がします。皆さんも
よかったら自然に触れて心と体にたまったストレスを解放してみるのはいかが
ですか? 

 最後に、先月に続きまして今月も本の紹介をしたいと思います。

『やっと本当の自分に出会えた
        統合失調症と生きる当事者・家族からのメッセージ』
                上森得男著 アルタ出版.2007年.1200円


上森得男さんが兄弟2人、続いて息子が統合失調症になったことで家族として体
験したこと、その時感じていたこと、今振り返って感じることがかかれています。
1990年代半ばから、陽性症状だけでなく、陰性症状にも効果があり、副作用も少
ない非定型抗精神病薬が出てきました。息子の一郎さんに関しては、2003年より
2年かけて非定型抗精神病薬へのスイッチングを行いました。就労ができるまでに回
復し、現在は単剤非定型抗精神病薬の維持療法だけでよくなったことがかかれて
います。得男さんは「医療者と相談し、進歩した薬をなるべく少量服用し、同時
に希望をもって日々を過ごす」ことが病気の治療に関して重要な役割を果たす、
病気に関して回復に必要な知識を得ることが重要と語っています。

精神保健福祉士 S


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